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桐たんす、和家具からテーブル、机までお造りする職人です。また漆塗りの職人でもあります/指物師、漆塗師~京都の大東漆木工

桐たんす再生、 Facebookより

 「Facebook」に投稿した、「桐たんすのお直し」の様子を、日付順に整理してご紹介しました。

 「桐たんす再生の工程」がよく分かります。ぜひ、ご覧ください。


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2014-09-20 : 桐たんす洗い、修理(再生、リフォーム) : コメント : 0 :
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漆塗り3、下地付け

 今回は、「朱や黒色の漆を塗る前に、漆で下地を造る様子」を、紹介してみたいと思います。

 ところで、なぜ下地というものを付けるのかといいますと…、、



漆塗り漆塗り箪笥、布目朱溜塗り

 さて、漆を塗った箪笥ですが、「布目朱溜塗り」という塗り方です。

 布を着せて、、その貼った布の凸凹の風合いを活かした漆の塗りです。


漆塗り箪笥、むっくりとした布目朱溜塗り、

 布を着せるのは、角っこなどが欠けたりしないように補強するためです。

 けれども、その貼った布の上にそのまま朱や黒の漆を塗っても、布の凸凹が、荒く出すぎてあまり綺麗ではありません。



漆塗り箪笥、布目朱溜塗り、拡大

 それで、貼った布の上に、細かい土の粉と、漆を混ぜあわせたものを練り付けます。

 細かい土の粉と、漆を混ぜあわせたものが「漆の下地」です。



漆塗り箪笥、布目朱溜塗り

 この漆の下地をつけると、「ムックリ感」が出ます。

 また、何回も下地を付けて、「木目や布目の凸凹を無くして鏡面」にすることもできます。



漆塗り、下地付け、生漆

 漆の下地は、生漆と…、


漆塗り、下地付け、地の粉

 「地の粉」といって少しだけ粗めの細かい土の粉や


漆塗り、下地付け、砥の粉

 ホントに細かい「砥の粉」土の粉を混ぜて造ります。


漆塗り、下地付け、地の粉と糊と生漆を混ぜる

 下地を厚く付けたい場合は、粗めの「水練りした地の粉」と「生漆」と「米糊」を混ぜて造った…、


漆下地付け、地の粉地

 「地の粉地」という漆の下地を使います。。


漆下地、砥の粉を水で練る

 こちらは、細かい土の粉の「砥の粉」を水で練る様子です。


漆塗り、下地、水練りした砥の粉と漆を混ぜる

 この「水練りした砥の粉」と「生漆」を混ぜて造った下地は…、


漆塗り、下地、砥の粉と漆を混ぜた錆地

 「錆地」と言って、木目や布目を活かしたり、薄く下地を付ける場合や、下地の仕上げに使います。


漆下地付け、地の粉と、砥の粉と生漆を混ぜる

 水練りした「地の粉」と「砥の粉」と「生漆」混ぜて下地を作る場合もあります。


漆下地、地の粉と、砥の粉を混ぜた切り粉地

 「切り粉地」と言って「粗目の地の粉地」と「細い目の錆地」の中間です。


漆塗り、座卓、下地付け(錆地付け)

 だいたい、この三種類の下地を、仕上げ方によって、色々と使い分けます。

 

漆塗り箪笥、下地付け

 ヘラで下地を付ける様子です。

漆塗り箪笥、本体胴板下地付け

 下地付けは、薄く、「一回だけ」で済ましたり、、、「付けて…、研いで、また付けて」を繰り返して厚くむっくりとさせたりと、色々です。


漆塗り、下地付け、箪笥布目朱溜塗り

 なかなか紹介しきれないので、今回は、これで終わりです。次回また、下地を研ぐ様子など、もう少し詳しく紹介したいと思います。

 ぜひ、ご期待ください。



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2014-08-20 : 漆塗り : コメント : 0 :
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今月は…、祇園祭の…

 京都も、祇園祭の宵山が過ぎて、いよいよ、夏らしくなってきました。

 さて、今月は、ブログの更新が遅れていますが、近々、更新しますのでよろしくお願い致します。


漆塗り、下地付け

 タイトルは「漆塗り3、下地付け」です。


漆、布目朱溜塗り

 「朱や黒色の漆を塗る前に、漆で下地を造る様子」です。


 ぜひ、また、ご覧ください。よろしくお願い致します。



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2014-07-18 : 漆塗り : コメント : 0 :
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漆塗り、下地付け…そして

  前回、「次回は、漆塗りの下地付けの様子をご紹介しますので、…」と、言っておりましたが…


漆下地付け

 ヘラで漆の下地を付けているところですが、… 

 今回は、ちょっと予定を変更して、漆塗りの仕上がった様子を、先に簡単に紹介してみたいと思います。


 塗った漆が乾く

 塗った漆が、乾いたところです。
 

座卓漆塗り

 座卓です。近づいて、見たら、こんな感じです。
 

黒漆塗りたんす

 箪笥です。金具を付けて、引き出しを開けたところです。
 中は、桐です。


漆、溜塗りの座卓

 座卓を全体に見ると、こんな感じです。模様の付いた、漆の溜塗りです。


漆、黒塗り箪笥

 時代金具を付けて仕上げた、漆、黒塗りの箪笥です。


漆、朱溜塗りの箪笥。

 同じように時代金具を付けた漆塗りの箪笥でが、朱溜塗りという塗り方です。


漆下地を研ぐ

 次回は、漆塗りの、下地を付けたり研いだりする様子をご紹介しますので、ぜひご覧ください。



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2014-05-31 : 漆塗り : コメント : 0 :
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桐たんす、修理、再生

 今回も、前回にひき続いて、漆のお話はお休みして、桐たんすのお直しの様子を、もう少し詳しく、紹介してみたいと思います。


桐たんす、修理、再生

  前回紹介しました桐たんすです。修理、再生リフォームしたものです。
 

桐たんす、修理、再生リフォーム前

 お直しする前は、こんなでした。幅4尺の三つ重ねの桐たんすです。
 

桐たんす、再生リフォーム前

 こちらも同じです。幅3尺で二つ重ねの桐たんすです。
 

桐たんす再生前、扉の破損

 幅4尺の桐たんすの修理する前の扉回りです。こんな風に傷んでいました。


桐たんすリフォーム前、扉の傷み

 横側から見たところです。


桐たんす、まず洗い

 まず、水で流しながら、洗います。そして乾いたらこんな感じです。

 よく乾いてから修理します。



桐たんす修理、扉回り
 
 先程の扉回りはこんな感じに直しました。
 

桐たんす、再生リフォーム、扉回り

 横側から見るとは、こんなです。


桐たんす、トノコ化粧仕上げ、浮造り

 直して、全体的に鉋を掛けたら、、化粧して仕上げます。

 まず、浮造りといって、こんな感じの、タワシのもっと硬いようなもので、桐の表面に凸凹をつけます。


桐たんす化粧仕上げ、砥の粉

 そして、砥の粉という黄土色の細かい土の粉と、


桐たんす化粧仕上げ、ヤシャブシの染料

 ヤシャブシの実を煎じて造った、コーヒー色した染料で、色を付けて、化粧します。


IMG_0052.jpg

 さらに、ロウを引いてツヤを出します。

 
桐たんすリフォーム、扉回り

 直して、化粧して仕上げた、三つ重ねの桐たんすの扉回りです。


桐たんす再生、化粧仕上げ、扉回り

 扉を開けると、こんな感じです。


桐たんす更生、前側桐柾目板、練り付け替え

 こちらは、二つ重ねの桐たんすの、前側を直した様子です。


桐たんす再生、前側桐柾目板、練り付け替え
 
 引出しの前板が薄かったのと、本体の棚や、枠周りが欠けていたり、引出しとの間に隙間が開いていたので、

 桐の柾目板を練り付け直しました。



桐たんすリフォーム、前側桐柾目板練り付け替え

 こんな感じで、練り付けし直しました。


桐たんす再生、トノコ化粧仕上げ、前側桐柾目

 トノコで化粧して仕上げたら、こんな感じになります。


桐たんすリフォーム(3尺二つ重ね)、化粧仕上げ、

 お直して、仕上げた幅3尺の二つ重ね桐たんすです。


桐たんす修理前、裏板の傷み具合

 裏側です。裏板も縮んで、割れてめくれていました。


桐たんすリフォーム、裏板を外して修理

 裏側の板を外して、色々と直します。


桐たんす再生、裏板を新しく造る
  
 裏板を新しく、桐で造って仕上げます。


桐たんす修理、後脚も新たに付ける
 
 裏板を木釘と糊で付けて、一緒に、後脚も新たに付けます。


桐たんす再生、裏板を鉋で仕上げる

 桐たんすの、裏側を鉋で仕上げます。



桐たんすリフォーム、裏板の替え

 こんな感じになります


 桐たんす修理、引出し底板を外して直す

 こちらは、引出しの修理の様子です。縮んで割れて、糊と釘が効いてませんでしたので、底板を外して
 

桐たんす修理、引出し修理調整

 少し足して、また貼り付けて直します。


桐たんす再生(3尺二つ重ね)、トノコ化粧仕上げ

 他にも、目に見えない部分の修理や、言葉や、画像では、説明できそうにない修理の作業もいっぱいあります。


桐たんすリフォーム(4尺三つ重ね上置き)、化粧仕上げ、

 本当は、そういう言い難い、隠れた作業や仕事のほうが大事なのですが、やっぱり説明しにくいので、今回は、これで終わります。


桐たんす再生(4尺三つ重ね下置き)、化粧仕上げ、

 職人さんの気質といいますか、良識でする作業や仕事というのもあって、
これも、また説明し難いものです。



桐たんす修理再生再生、トノコ化粧仕上げ、

 さて、次回は、また漆塗りの話に戻って


漆下地付け

 下地付けの様子をご紹介いたしますので、また、ご覧いただけたら嬉しく思います。
 

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2014-05-01 : 桐たんす洗い、修理(再生、リフォーム) : コメント : 0 :
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プロフィール

 大東伸哉・おおひがしのぶや

Author: 大東伸哉・おおひがしのぶや
 京都で、 木工指物(指物師)と、
 漆塗り(塗師)をやっております。

 「京指物」 伝統工芸士
 大東漆木工 代表

 桐たんすや、水屋箪笥、机等、無垢の木で、和家具を造って…、漆をはじめ、天然の素材で、昔ながらのやり方で、仕上げております。
 
 桐箪笥や和家具の洗い修理、再生(リフォーム)や、漆の塗り直し等もしています。

 http://www.wakagu-ohigashi.com/

Nobuya Ohigashi

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