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桐たんす、和家具からテーブル、机までお造りする職人です。また漆塗りの職人でもあります/指物師、漆塗師~京都の大東漆木工

桐のカンナがけ

2011年11月1日
桐板とカンナ

 桐たんすの内側になる部分は、組立ててからカンナをかけることができませんので、組立てる前に仕上げのカンナまでかけてしまいます。

桐たんす胴板カンナがけ
 桐を削るのに使うカンナは、普通の木を削るカンナよりもカンナ刃の仕込み勾配が寝ています。
そしてカンナ刃もより鋭角に研ぎます。つまり、鋭角の刃を鋭角の角度で桐の表面を薄くそぐような形で削ることになります。
 桐は、普通の木と違って柔らかいので、よく研いで切れる刃をさらにこのようにして使わないとうまく削ることができません。 

一枚カンナと二枚カンナ

 三枚目の写真は、カンナの種類です。左は、裏金がついている二枚刃のカンナです。
 この裏金で逆目を止めます。荒削りや中削りのときに使います。
 右のカンナは、裏金のない一枚刃のカンナです。このカンナは、軽く削れて木肌が大変きれいに削れます。ですから、仕上げ削りや、木口を削るのに使います。

桐のカンナくず

  荒削りから仕上げ削りまでのカンナくずです。桐たんすを、造るとき山のようにカンナくずができます。

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2011-11-23 : 桐たんす : コメント : 0 : トラックバック : 0
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 大東伸哉・おおひがしのぶや

Author: 大東伸哉・おおひがしのぶや
 京都で、 木工指物(指物師)と、
 漆塗り(塗師)をやっております。

 「京指物」 伝統工芸士
 大東漆木工 代表

 桐たんすや、水屋箪笥、机等、無垢の木で、和家具を造って…、漆をはじめ、天然の素材で、昔ながらのやり方で、仕上げております。
 
 桐箪笥や和家具の洗い修理、再生(リフォーム)や、漆の塗り直し等もしています。

 http://www.wakagu-ohigashi.com/

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