桐たんす、桐チェスト、古色再生 2

兵庫県の姫路のお客様に納めました古色再生の桐チェストと

桐たんすですが、どのように修理して再生したり、リメイクしたか、
その工程を、紹介してみたいと思います。

バラバラに崩れていたので、糊を付けてくっつけているところです。

反ったり、縮んだり、割れたりしていた箪笥の胴体の板は、丸鋸で一旦挽き割って、
胴板の力を抜いて、歪みを取り、

そして、薄い木切れを差し入れて、板の幅や反りを修正します。

さらに、桐たんすの奥行が、大分縮んでいたので、木を継ぎ足して補正しました。

桐たんすの本体を、糊を入れ直して、全体に締め直しているところです。

桐たんすの後側は、裏板が外れていましたので、新しくしました。

新しくなった桐たんすの後側です。しっかりするように後足を付け足しました。

継ぎ足したり、直したりした細部の様子です。

引き出しの底板は、このように、縮んで接ぎが切れたりしていることが多いものです。

この桐たんすの引き出しは、糊も効いていませんでしたので、底板を外して

縮んでいた分を継ぎ足し補正して、糊を付けて貼り直しました。

桐チェストは、3つ重ねの桐たんすの下置きをチェストにリメイクしました。

棚口の部分はひどく垂れ下がっていて、
引き出しが開け閉めできませんでしたので、新しく替えました。

本来の天板とは別に、新しく桐材で、もう一枚しっかりした天板を造って、
こんな感じで、付けたり外したりできるようにしました。
一寸したものは置けそうです。

桐チェストの横側です。

桐チェストの後側です。
ガタつかないように、新しくしっかりとした桐材でやり替えました。

仕上げは、木目に沿って、ウヅクリ(たわしの一種)をかけて、
桐の表面に凸凹を造って、木目を浮き上がらせて、

造ったサンプル等を参考にして、お客様のお好みに合わせて
色を付けて艶を出して仕上げます。
ウチでは、昔からの伝統的な材料と技法で、仕上げることがほとんどです。

蝋を引き、金具を付けたところです。

古色に色を付けて再生し、桐チェストにリメイクした桐たんすの下置きと、

こちらは、古色に色を付けて再生した桐たんすです。
お問い合わせは、こちらです。
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2013-10-15 :
桐たんす洗い、修理(再生、リフォーム) :
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