桐たんす、和家具からテーブル、机までお造りする職人です。また漆塗りの職人でもあります/指物師、漆塗師~京都の大東漆木工

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黒目漆、溜塗り

漆の上塗りが終わった箪笥

 前回、ヘラで下地をつけていた箪笥ですが、上塗りが終わって金具を付けて完成しました。


漆溜塗りのたんす

 全体はこんな感じです。
 
 溜塗り(ためぬり)といって、最後に、透漆(すきうるし)で上塗りした仕上げです。


生漆

 これは生漆といって、下地に使います。

 ほぼ、漆の木から絞ったままの成分で、水分が、たくさん混じっています。
それで、コーヒー牛乳のように白っぽく濁っています。
 
 
透漆(すき漆)
 
 こちらは、透漆(すき漆)と言って、刷毛で塗るのに使います。
 ちょっと見た感じ、透明感のある黒色です。

 生漆をかき混ぜながら、お風呂の温度くらいに温めて、水分を蒸発させると、この黒っぽい透漆が、出来上がります。

 この透漆を造る工程を、クロメると言います。
 そして、透漆のことを黒目(クロメ)漆とも呼びます。

 
透漆の色

 その透漆(黒目漆)を白い紙に塗りますと、飴色と言うか、褐色です。
 これが、漆の色です。無色透明ではありません。
  
 上は、色艶、乾き具合をみておりますが、それはさておき、

 
朱を塗る

 普通、この透漆に朱などの顔料を混ぜて刷毛で塗ります。


朱漆を塗る

 この箪笥も、朱を全体に塗りました。


透漆を塗る

 しかし、透漆だけで塗ることもあります。
 
 この箪笥は、朱漆が乾いてから、さらに、透漆(黒目漆)を塗りました。


朱塗りのたんす
朱塗りの上に透漆を塗った箪笥

 上が朱塗りの状態で、下の画像は、その朱の上に透漆を塗って乾いた状態です。
 色目の違いが良く分かるかと思います。

 朱の上に透漆を塗りますと、透けたような、エンジ色と言うか、ワイン色に仕上がります


溜塗りの箪笥
 
 とろんとして、漆が溜まったような感じです。その奥で、朱がほんのり赤い感じがして、漆の塗膜に微妙に奥行を感じます。


漆の溜塗り

 それで、このような塗りを、一般的に溜塗り(ためぬり)と呼びます。



溜塗りの色艶と風合


 3分艶の調合で塗って納めました。
 写真では、分かりませんが、見る角度によって艶も色も色々に見えます。

 しかし、漆本来の色と風合が、良く出るのが、溜塗りです。


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2012-09-11 : 漆塗り : コメント : 0 : トラックバック : 0
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プロフィール

 大東伸哉・おおひがしのぶや

Author: 大東伸哉・おおひがしのぶや
 京都生まれ
 主にオーダーで、桐たんすをはじめ、水屋箪笥、机等、無垢の木で家具を造っています。
 漆塗りの職人(塗師)でもあります。
 桐箪笥や和家具の洗い修理、再生(リフォーム)や、漆の塗り直し等もしています。
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