桐たんす、和家具からテーブル、机までお造りする職人です。また漆塗りの職人でもあります/指物師、漆塗師~京都の大東漆木工

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職人の恥じらい、隠し蟻組

  本日は、恥ずかしながら私の道具をちょっと紹介してみたいと思います。

 隠し蟻組を造るために自分で造ったり、仕立てたりした、ちょっと変わった道具です。


留型木口台

 これは、留型木口台というものです。
 
 留型というのは、斜めの45度のことです。


留型木口台を使い方

 こんな感じで木口を、斜め45度に削るための治具です。


隠し蟻組を造るための鑿
 
 こちらは、隠し蟻組をほるための鑿です。

 普通の鑿と違って、斜めや三角に仕立てます。

 普通の鑿から、仕事や、自分の使い勝手に合わせて、ヤスリやグラインダーで造ります。


鑿を使って、隠し蟻組を造る

 こんな感じで、斜め掘るのに使います。


鎬鑿を使って、隠し蟻組を掘る

 しのぎが三角の鑿は、こんな感じで、使います。


桜の机の大きな隠し蟻組を造る

 鑿を使って、桜の机の大きな隠し蟻組を造るところです。


鑿を使って、桜の机の大きな隠し蟻組を造る

 桜は、硬いので、刃先を鈍角に研ぎます。

 逆に、桐等、柔らかい木には、刃先を鋭角に研がないと切れません。


 
普通の鑿を使って、桜の机の大きな隠し蟻組を掘る

 こちらは、普通の鑿を使っているところです。


隠し蟻組を造るための定規をつけたカンナ

 隠し蟻組の留型を削るための定規をつけたカンナです。
 

隠し蟻組の留型を削るためのカンナ
 
 こういった定規は、仕事に合わせて造ります。


カンナで隠し蟻組の留型を削る
 
 こんな感じで、留型の木口台と合わせて斜め削ります。


桜の机の大きな隠し蟻組の留型を削る

 大きな桜の机の、隠し蟻組の留型を削っているところです。


隠し蟻組の出来上がり
 
 隠し蟻組の加工ができました。

 こうやって、自分の拙い仕事をお見せするのは、職人として、実は大変恥ずかしいものです。
 

隠し蟻組を調整する

 自分の道具を見せるのも、私を含めて職人は嫌がります

 使う道具で、どれくらいの仕事ができるか、腕がわかるから、恥ずかしわけです。

 ですから、本当は、自分の道具をお見せするのもお恥ずかし限りです。



隠し蟻組を合わせる

 でも、たくさんの人に、自分の仕事を見てもらいたいという気持ちも職人は必ず持っています。

 腕を自慢したいわけです。職人は困ったものです。

 ですから、隠し蟻組になるわけでです。

 「恥ずかしいて、見られたない。でも中は、こんなんや、どんなもんや!。」というわけです。


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2013-02-24 : 道具、機械、手技 : コメント : 4 : トラックバック : 0
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職人の逃げ、隠し蟻組

包み蟻組み、桐

 桐たんす等の引出しの前板を組み付けたりするのに使う組手です。


包み蟻組み、桐材、組付
 
 包み蟻組みと呼ばれます。


通し蟻組み、桐材

 こちらも、桐たんす等の組み付けに普通に使われる組手で、通し蟻組みと呼ばれます。
 

桐材、通し蟻組み組付

 これらの木組みは、組手の様子が外からよくわかります。


隠し蟻組、桐

 こちらも桐材ですが、隠し蟻組と呼ばれます。

 
隠し蟻組、桐材、組付
 
 外からアリ組が見えません。

 この隠し蟻組は、たまに桐たんすでも使われているのを見かけますが、どちらかというと、桜材や、桑材、ケヤキ等、堅木の組付に使われます。

 
隠し蟻組、桜材

 こちらは、桜の机の天板の隠し蟻組を作っている様子です。


隠し蟻組、桜机の部材

 桜の机の隠し蟻組の加工が終わりました。

 
隠し蟻組、桜机組立

 桜の机の組立の様子です。隠し蟻組がとんがって見えます。

 隠し蟻組は、手間がかかって高級な造りと言われたりしますが、実は、外から見えないので、それほど気を使う仕事ではありません。


隠し蟻組、桜机

 組立が終わりました。
 
 堅木は、桐や、檜などの、柔らかい木と違って、少し甘めに、組手を作らないと、木が割れてしまいます。
 甘めに、組手を造ると、多少組手のあいだに隙間が目立つこともあります。


隠し蟻組を造る

 でも隠し蟻組ですと外から見えないので職人としては助かります。
 
 わざわざ、アリ組を隠して、手の込んだ隠し蟻組にするのは、本当は職人の逃げなのです。

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2013-02-11 : 道具、機械、手技 : コメント : 2 : トラックバック : 0
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 大東伸哉・おおひがしのぶや

Author: 大東伸哉・おおひがしのぶや
 京都生まれ
 主にオーダーで、桐たんすをはじめ、水屋箪笥、机等、無垢の木で家具を造っています。
 漆塗りの職人(塗師)でもあります。
 桐箪笥や和家具の洗い修理、再生(リフォーム)や、漆の塗り直し等もしています。
Nobuya Ohigashi

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