桐たんす、隠しや忍び

お客様お持ちのたんすですが、上半分だけ桐で新しく造り直させて頂きました。
下側の既存のの部分が着色して塗装してありましたので、新しく桐でお造りした部分も、何か色をつけるか、トノコ等で化粧する予定でした。
お客様は、歩いて5分程のすぐ近所に住んでおられます。
ですので、木地が出来上がった時、お客様においで頂いて、見てもらい、仕上げをどうするか、最終的にお伺いしたところ「化粧せずに、桐の木地をこのまま生かす方が面白そう。」ということで、木地のまま、納めることになりました。
桐の木地をそのまま生かす木地仕上げは、色をつけたりするよりも迫力があって、箪笥全体として、ちょっと見た感じ、大変大胆な感じに仕上がりました。

さて、上半分、つまり、桐たんすの扉を開ますと、引戸があります。

引戸を開けると小引出しがあります。

小引出しを抜きますと、なにやら?

つまり、 隠し引出しといいますか、忍び箱といいますか、「桐たんすの引戸を開け小引出しを抜くとさらに 隠し引出し」です。

今度は、下の三ツ割の小引出しを開けます。

さらに引出しを抜きます。と、なんとなくカラクリがあるような?

実は、こんなふうになります。

桐箱のようなものが出てまいりました。

こんな風に開けられます。つまり、忍びの箱です。「桐たんすの扉を開け、三ツ割の小引出しを抜いてさらに隠し箱を開け…」です。

お客様のお宅に納品した時の写真です。扉の中は全体は、こんな感じです。
お問い合わせは、こちらです。
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