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桐たんす、和家具からテーブル、机までお造りする職人です。また漆塗りの職人でもあります/指物師、漆塗師~京都の大東漆木工

漆塗り、箆(へら)付け

漆下地付け

 漆塗りの作業をしています。漆の下地を付けています。
 普通、朱などの顔料を漆に混ぜて塗りますが、その前に、むっくりと仕上がるように、下地付けと言う事をします。


たんす、漆下地

 全体は、実はこんな箪笥です。漆塗りの箪笥になりますが、それはさて置き、


糊漆で布貼り

 漆と、お米の粉で作った糊で、布を貼ったり、


漆下地付け、錆付け

 さらにその上に、漆と土を練り合わせて付けたりします。
 このようにして、下地を造っていきますが、


漆、下地箆

 この下地付けの作業は、全て、箆(ヘラ)という道具を用いて行います。
 

漆、下地箆の刃先
 
 漆の下地付けに使う、箆の刃先は、薄く包丁のように削って調整します


調整した箆の刃先
 
 と言っても、薄く削りすぎると、腰がなくなってうまく下地を付けることができません。
 薄いけれども、腰を残すように、また、しなやかにしなるように削って仕立てます。

 上手く下地付けをするには、上手に、ヘラを、鉋や小刀で削らなくてはなりません。


表面の凸凹なしに、漆下地を付ける

 このようによく調整されたヘラによって、漆の下地を、なるべくうすく、出来るだけ同じ厚みで、表面の凸凹なしに付けることができます。
 
 この下地に関する作業は、結構難しく、俗に「箆付け八年、塗り三年」とも言われます。

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2012-08-19 : 漆塗り : コメント : 2 : トラックバック : 0
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 大東伸哉・おおひがしのぶや

Author: 大東伸哉・おおひがしのぶや
 京都で、 木工指物(指物師)と、
 漆塗り(塗師)をやっております。

 「京指物」 伝統工芸士
 大東漆木工 代表

 桐たんすや、水屋箪笥、机等、無垢の木で、和家具を造って…、漆をはじめ、天然の素材で、昔ながらのやり方で、仕上げております。
 
 桐箪笥や和家具の洗い修理、再生(リフォーム)や、漆の塗り直し等もしています。

 http://www.wakagu-ohigashi.com/

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