ヒノキの艶/水屋箪笥

カンナをかけています。桧材です。


目の細かい柾目の通った桧です。仕上げカンナをかけると、大変きれいな艶が出ます。

この柾目の桧材は、水屋箪笥の框(ほねぐみ)に使いました。弁柄を塗ると、また落ち着いた艶が出ます。

落ち着いた檜のツヤと、弁柄塗りの艶の、水屋箪笥です。
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桜は息が切れる

桜を削っています。桜材のカンナがけは木がとても硬いので、息が切れて大変です。。

桜の板材は、はぎ合わせて一枚の板にすると、比重が大きのでとても重くてやはり息が切れます。

この桜の木で、何を造るのかと言いますと、書斎で使う机を造ります。
きっと、堅牢で頑丈な机ができると思います。
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桧と杉の水屋箪笥は…
滋賀県の大津のお客様のところに、水屋箪笥を納めた時のことですが、お客様が、大変、興味深いお話をしてくださいました。

どんな話かと言いますと、中近東のある国(アフガニスタン?と言ってられと思います)で、治水工事を援助で、各国が、請負ったのですが、その後、日本が工事をしたところはうまくもって機能し、他の西洋諸国の工事した所は、ダメで持たなかったということです。
日本は、どんな方法で、治水工事をしたかと言いますと、明治より以前、つまり江戸時代の技術や考えで、おこなったということです。
つまり、中近東のある国(アフガニスタン?)の治水工事に関しては、西洋の技術よりも、日本の明治以前の技術の方が、うまくいったと。
「おそらく、自然に優しくて、エコだったからでしょう。」と、言っておられました。

納めさせて頂いた水屋箪笥は、無垢の桧と杉を使い、弁柄塗りで、仕上げました。

素朴な様な、やさしい様な、強い様な、感じです。

どんな話かと言いますと、中近東のある国(アフガニスタン?と言ってられと思います)で、治水工事を援助で、各国が、請負ったのですが、その後、日本が工事をしたところはうまくもって機能し、他の西洋諸国の工事した所は、ダメで持たなかったということです。
日本は、どんな方法で、治水工事をしたかと言いますと、明治より以前、つまり江戸時代の技術や考えで、おこなったということです。
つまり、中近東のある国(アフガニスタン?)の治水工事に関しては、西洋の技術よりも、日本の明治以前の技術の方が、うまくいったと。
「おそらく、自然に優しくて、エコだったからでしょう。」と、言っておられました。

納めさせて頂いた水屋箪笥は、無垢の桧と杉を使い、弁柄塗りで、仕上げました。

素朴な様な、やさしい様な、強い様な、感じです。
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桐たんすと法隆寺

桐たんすと法隆寺とには、色々と共通点があります。
その中の一つの、釘に関しての話をしてみたいと思います。

桐たんすに使う木釘です。使い方が普通の釘とちがって、ちょっと難しいです。
まず、下穴を開ける錐に合わせて、木釘を削ります。

実際に桐の板に下穴を開けて確かめています。

組み合わせる2枚の桐の板に、木釘がきっちり利くかどうか確かめている所です。
木釘は普通の釘と違って、胴体全体で利きますのでこのような調整が、どうしても必要です。
普通の釘は、洋釘と言って明治以降に西洋から入ってきたものですが、頭の輪で効くようになっています。

この木釘とよく似た形をした物に、和釘があります。鉄で出来ておりますが、胴全体で効かすという所は、木釘と同じで、日本古来のものです。
和釘の大きい物は、1尺(30cm)を越え、法隆寺や薬師寺にも使われています。
つまり、桐たんすに使う釘と法隆寺や薬師寺の釘の形は、同じです。

桐たんすは、三代、約百年位しか持ちませんが、法隆寺はその十倍以上の時を経ています。
長く釘を持たすということに関して、明治以降の洋釘と比べて、日本古来からの体全体で効かす、和釘や木釘のほうが、手間は、かかりますが、優れているようです。
短期的には、効率が悪いが、長い目で見ると効率が良いという事でしょうか。
こういう古来からの色々な、知恵や手間や汗の結晶が、法隆寺や薬師寺なのかもしれません

ところで、この木釘ですが、炒ってから、使います。

木で作った釘をフライパンで煎っております。
香ばしい香が立ち込めています。
桐の板を組み付けて桐たんすを造るのに使うのですが。

木釘は削ってから、使う前にフライパンで煎ります。
香ばしい香りがしてきたら出来上がりです。
なぜ、煎るかと言いますと、熱を加えることによって、カリッと木釘が、硬く硬化するからです。
ただ、この煎り方も、ちょっとコツが要ります。、

こちらは、少し小さい目の木釘でが、
小さく細い木釘は特に、弱火で時間をかけてゆっくりと熱を加えます。
強火であわてて焦がしてしまいますと、もろく弱い木釘になります。
ですから、分厚い鉄板のフライパンや冬はストーブの上に乗せて気長に煎ります。

何かと、手間のかかる木釘ですが、桐たんすの作業には、分厚いフライパンが必要です。
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