「草木染め 桐小机 隠し引出し付き」 家庭画報 謹製
水ぬるむ候、ずいぶん、ご無沙汰しております。
久々ですが、きょうは、「草木染め 桐小机 隠し引出し付き 、家庭画報 謹製」のお話をしてみたいと思います。

「家庭画報」という月刊誌が、ございますが、
その出版元様から、「収納ができて、スマホやタブレットパソコン端末の、スタンドにもなる小さい机を、造って売りたい。」というお話を、いただきました。

ということで、いくらかお造りし、お納めして、今、「家庭画報」様から売りに出されておりますが…。
ウチの方からも、「少し広めてもらえたら。」ということで、少し紹介いたしますと…、
まずは、 桐で、お造りして、草木染めのやり方で、色を付けて、櫨蝋(はぜろう、和蝋燭)を引いて仕上げました。

そして、天板は、二重になっており、
つまり、天板の上に、もう一枚、別の天板が、載っかっていて、
外したり、重ねたり、そして、立てたりすることができます。

立てますと、スマホなど、タブレット型端末を立てかけて、ちょっとデスクワークなどできます。
そして、引き出しの中に、もう一個、別の引き出し(隠し引き出し)が、仕込まれていて、大事なものを、入れておけます。
桐小机の「造りと使い方」は、この動画をご覧になると分かるかと思いますが…。(「50秒の、YouTube動画」)
さらに、もうチョッと、詳しく、造りなど、ご説明いたしますと、

まず、立てる天板を、端喰(はしばみ)接ぎというやり方で、反り止めを入れてお造りして、

本体(胴体)の天板に、反り止めを入れた別の天板を、差し込めるようにして、

胴体の部材、天板、側板、底板など、蟻組みのホゾを刻んで

天板、側板の蟻組みのホゾを、組み付けて、

天板や側板や底板を組み立てたら、

引き出しを造りますが、隠し引き出しを仕込めるようにと…、

引き出しの中に、もう一個、別の引き出し(隠し引出し)を仕込んでみて…、

隠し引き出しの枠に、底板を貼り付けて…。

隠し引き出しの底板を、貼ったら、、元の引き出しに合わせて、鉋で削って仕込みます。

元の引き出しも胴体に合わせて、削って仕上げますと…、、、

こんな風に、引出しの後側の板(先板)は、継ぎ目もなく、1枚の板に見えますが、

ポンと叩きますと、隠し引出しが出まいります。

隠し引き出しは、元の引き出しの後側(先側)から、出し入れします。

桐小机の木地ができました。
天板が二重に重なっております。

二重の天板の上側の天板を外してを立てますと、スマホやタブレットパソコンのスタンドになります。

引き出しを開けて、

更に、引き出しを抜き取って、

引き出しの後側(先側)をぽんと叩くと、そこから、隠し引出しが出てきます。

草木染めで、色を付けて、櫨蝋(はぜろう、和蝋燭)をすり込んで、金具を付けたら、こんな感じです。
片手で運べる、小さな「桐の小机」か、「小引出し」ですが…、
「隠し引き出し」が仕込んであります。

そして、さらに、天板を立ると、こんな感じです。
ちょっと洒落た、「タブレット端末を置く台」といったところです。。。
ところで、この「草木染め 桐小机」を、ご注文いただきますと、養生され、箱に入って、お客様のもとへ届きますが…。
どんな感じかと、申しますと…。

まず、和紙で包んで、

さらに、エアーキャップで包んで、

職人自ら(私大東ですが)、「草木染め 桐小机 隠し引出し付き 家庭画報 謹製」と銘を書いて、

そして、その銘を書いた和紙を、紙の化粧箱に貼って、「草木染め 桐小机」を、その中に入れます。

さらに、段ボールの箱に入れて、お宅にお届けいたします。
この「草木染め 桐小机 隠し引出し付き」を、欲しい方、
もっと、詳しくお知りになりたい方、
また、ご注文はこちらかどうぞ。>>
https://www.kateigaho.com/home/100551/>>>
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桜、書斎机(拭漆デスク)

今回は、以前、お客様のご注文でお造りした、桜の書斎机(デスク)を紹介したいと思います。

幅1130x奥行700x高さ730mmで、結構大きなデスクです。

厚さ3cmの桜の無垢材を使って、造りましたので、すごく頑丈です。

無垢の桜の木ですので、ちょっと重たいですけど、何年でも使えると思います。
お客様は、大学の先生でしたが、この机で一生お勉強されることと思います。

仕上げは、漆を使いました。
生漆を何回も浸み込ませては、拭き込むことを繰り返す拭き漆という仕上げです。
漆黒という言葉がありますが、拭き漆は、暗褐色の色と艶が出ます。
詳しくは、こちらをご覧ください

引き出しの内側は、桐を使いました。
引き出しは、軽く、狂いにくい桐が一番使いやすいです。

漆で仕上げる前の、木地の様子です。
本体は、桜の無垢材を使い、引き出しの内は、桐です。

引き出しの前側の様子です。

引き出しの先側(後側)の様子です。

引き出しの底板を削って合わせる様子です。

引き出しの側板を削って調整している様子です。
桐たんすの引き出しを仕込むのと同じやり方です。

やはり、鉋を使って、手作業で行いますと、精度が上がります。

桜の書斎机の天板を組み付ける前の様子です。

天板と胴板は、隠し蟻組で組み付けました。
正式には、留形隠し蟻組接ぎと呼びます。

天板を裏返して、加工している様子です。

左右二つ割りの引き出しを受ける棚板と、天板をつなぐ部材を束と呼びますが、

束は、蟻ホゾと蟻溝で、天板と棚板に吸い付きます。
まず、外れることはありません。

棚板と胴板のホゾ組の様子です。

棚板と幕板のホゾ組の様子です。

厚さ、約3cmに挽いてもらった桜の木です。
これだけの量の桜の木を使いました。

核を入れて接ぎ合わせて

カンナで削って

天板や、胴板など、一枚の大きな板にして

それを組み立てて、桜の書斎机が出来上がりました。
ところで、机の一番下に、畳ずりと呼ばれる部分があります。

この畳ずりは、胴板と核で糊を付けずに吸い付けて、胴板の反りを止めます。

無垢の桜材を、拭漆で仕上げて、

お客様の書斎にお納めした、桜の書斎机といいますか、拭漆のデスクです。
お問い合わせは、こちらです。
桜は息が切れる

桜を削っています。桜材のカンナがけは木がとても硬いので、息が切れて大変です。。

桜の板材は、はぎ合わせて一枚の板にすると、比重が大きのでとても重くてやはり息が切れます。

この桜の木で、何を造るのかと言いますと、書斎で使う机を造ります。
きっと、堅牢で頑丈な机ができると思います。
お問い合わせは、こちらです。
桐の杢/座卓(テーブル)
桐の杢(木目模様)
桐の無垢板で造った座卓(テーブル)の天板の様子です。
仕上げカンナをかけて、木目が浮き上がったように見えておもしろいです。
こういう桐の杢は、大きな桐の木の、いわば老木にしか出ません。
全体的には、こんな感じの桐の無垢板テーブルというか、総桐の座卓です。


元々は、このような、大変大きな桐の盤でした。
この桐の板の厚みを、2枚に割って、無垢の桐テーブル(座卓)の材料にしました。
そして、はぎ合わせて、桐のテーブル(座敷机)の天板を造りました。

桐の直径1メートル以上ある、大変大きな桐の木を挽き割って、20年以上寝かしたものです。
表皮にコブがたくさん見えますがが、こういうコブなどによって、面白い桐の杢がでます。
そして、こんな表面の凹凸は、いわば、老木にしか見られません。

桐の無垢板の製品にしますとこのように木目が浮き上がって見えます。

20年以上寝かした大きな桐の老木の盤
畏敬の念さえ感じます。
この桐の板は、厚さ10センチに挽き割ったものですが、中心より、大分、外側の、どちらかというと、側に近い部分です。
木の中心(内側)の方から撮ったものです。 元の桐の木が、大分、大きかったことが分かるかと思います。

車に積んだところですが、断面を見ると、木の中心より、外側に近いことが解ります。
この部分は、あまり反ったり割れたりしません。安定した部所なので、テーブルの天板に使えます。
この桐の板を使って、総桐の座卓(無垢板、桐のテーブル)を造ったわけです。

杢目がおもしろい、桐の老木の無垢板テーブルです。

桐の無垢板で造った座卓(テーブル)の天板の様子です。
仕上げカンナをかけて、木目が浮き上がったように見えておもしろいです。
こういう桐の杢は、大きな桐の木の、いわば老木にしか出ません。
全体的には、こんな感じの桐の無垢板テーブルというか、総桐の座卓です。



元々は、このような、大変大きな桐の盤でした。
この桐の板の厚みを、2枚に割って、無垢の桐テーブル(座卓)の材料にしました。
そして、はぎ合わせて、桐のテーブル(座敷机)の天板を造りました。

桐の直径1メートル以上ある、大変大きな桐の木を挽き割って、20年以上寝かしたものです。
表皮にコブがたくさん見えますがが、こういうコブなどによって、面白い桐の杢がでます。
そして、こんな表面の凹凸は、いわば、老木にしか見られません。

桐の無垢板の製品にしますとこのように木目が浮き上がって見えます。

20年以上寝かした大きな桐の老木の盤
畏敬の念さえ感じます。

この桐の板は、厚さ10センチに挽き割ったものですが、中心より、大分、外側の、どちらかというと、側に近い部分です。
木の中心(内側)の方から撮ったものです。 元の桐の木が、大分、大きかったことが分かるかと思います。

車に積んだところですが、断面を見ると、木の中心より、外側に近いことが解ります。
この部分は、あまり反ったり割れたりしません。安定した部所なので、テーブルの天板に使えます。
この桐の板を使って、総桐の座卓(無垢板、桐のテーブル)を造ったわけです。

杢目がおもしろい、桐の老木の無垢板テーブルです。
お問い合わせは、こちらです。